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《解説1》●17〜18世紀にかけ、アイザック・ニュートンと同時期を生きたマルブランシュにとって、ルネサンス以降目覚ましい発展を遂げ続ける近代的な科学的知と、アウグスティヌスの宗教哲学的神秘思想との折り合いをどうつけるかということが最大のテーマだった。科学的知を前提にした上で、さらにその根底で、科学的知自体を成り立たせている根源にある知、形而上学でしか至ることの出来ない、根源の根源にあるもの、『形而上学と宗教についての対話』は、その探求のために書かれた書物である。たとえば、物質は科学的法則性に従って反応するが、その科学的法則性を物質それ自体がみずから生み出しているとは考えられない以上、物質現象のさらなる根底にある究極のものを想定し、その実体に迫らなければ、この宇宙の真相に触れることはできない。科学的思考世界のさらなる根源にある究極的原因となるもの、それをマルブランシュは「神」という言葉でとらえ、科学的論理思考を前提としながら、形而上学の深奥へと「対話という言葉」によって降り立っていこうとする。量子論が従来型科学的思考の限界性を明示しはじめた現代においてこそ、科学的知のさらに根源にあるものの探求のための書として、再評価されるべき著作である。《解説2〉●マルブランシュの哲学的主張は「すべての事物を神において見る」というフレーズで知られ、人間は神のうちなる観念を通して事物的世界を認識するとして、デカルト流の心身二元論の解決を試みた。マルブランシュによれば、人間の感覚や想像は真の認識をもたらすものではなく、究極的には神がさまざまな運動を引き起こしているとした。この説は哲学史上「機会原因論」と呼ばれる。著者:ニコラ・マルブランシュ役者:井上龍介発行所:株式会社 晃洋書房2005年3月20日 初版第1刷発行《本のコンディション》●経年劣化による若干の頁のよれ等はありますが、読むには何ら問題はありません。罫線、書き込み等もなく、古書としては良好なコンディションです。
カテゴリー: | 本・雑誌・漫画>>>本>>>人文 |
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商品の説明
形而上学と宗教についての対話 ニコラ・マルブランシュ - メルカリ
形而上学と宗教についての対話 ニコラ・マルブランシュ - メルカリ
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フランスの宗教戦争 (文庫クセジュ) | ニコラ・ル・ルー, 久保田 剛史
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